9月12日と13日の二日間、台湾から15社の音楽関連企業が来日し、日本市場への進出と日台の相互協力を促進するためのネットワーク構築を支援するべく、TAICCAとIMCJが再び手を組み「Taiwan×Japan Music Industry Meet 2024」を東京で開催致しました。

さらに今年は、台湾の福夢 FUMONやAmiliなどのアーティストを招き、台湾の浮現音楽芸文有限公司(Emerge Music)主催のショーケースイベント「浮現祭(Emerge Fest)日本編」も同時開催されました。

加えて、台湾のレコードレーベル明天的歌有限公司(Sound of Tomorrow)や、バンド「血肉果汁機(Flesh Juicer)」をはじめ、金馬奨(中華圏を代表する映画賞)受賞監督の殷振豪(Yin Chen-Hao)により設立された映像制作会社「IROIRO LAB LTD」など、4つの分野から計15社が来日し、台湾と日本の産業交流や協力機会の拡大を図りました。

2022年にTAICCAは初めてIMCJと共同でイベントを開催、デジタル・ライツ・エージェンシー「Merlin Japan」のもと「Taiwan×Japan Music Matching Event」を実施し、28件のマッチングを成功させ、台湾の浮現音楽芸文有限公司(Emerge Music)と日本のレコードレーベル、PONY CANYON INC. との提携を実現するなどの成功事例を生み出しました。

 

今年のイベントでは、TAICCAの総責任者である董事長の蔡嘉駿(Homme Tsai)が冒頭に登壇し、台湾と日本の音楽産業の実践的な交流を通じて、双方の市場ニーズを深く理解し、相互利益を追求することを期待すると述べました。

 

 また日本からは、バンドchilldspotと台湾のシンガーソングライターLINIONのコラボレーション楽曲を展開中の レインボーエンタテインメントや、Vaundyが所属する SDR、ディストリビューションサービス会社Rightsscale,Inc.など13社が参加し、計80件を超えるマッチングを行いました。

 

 イベント内では、企業ブース訪問や実践ワークショップ、交流会なども開催し、台湾企業が日本のビクターエンタテインメントヒップランドミュージックコーポレーションTuneCore Japan KK などオフィスを訪問し交流を深めました。

TuneCore Japanではデジタル音楽市場の分析も行われ、台湾企業は日本市場参入に向けた具体的な知見を得る事ができました。

2日間にわたるワークショップはFaith, Inc. Executive Officer 野本晶氏による基調講演から始まり、日本を代表する音楽フェスSUMMER SONICを主催するCREATIVEMAN PRODUCTIONS CO.,LTD.の坂口和義氏や、関西を代表する音楽フェスRUSH BALLを主催するグリーンズコーポレーションの力竹總明氏による事例の紹介が行われました。

坂口氏は、台湾のアーティストが日本の音楽フェスティバルに出演する際の選考基準について「日本のファンに受け入れられているか、そしてアーティストが日本文化を理解しているかを評価している」と述べました。

 

また、力竹氏は、関西地方でのラジオによる広報戦略について説明しました。 

 浮現音楽芸文有限公司(Emerge Music)のCEO老諾(Nuno Chen)氏は、台湾の音楽フェスティバルが若い観客の増加により成長していると話し、日本の業界リーダーたちからも多くのアドバイスを得たと述べました。

 

ローカルマーケティングやプロモーションに関するセッションでは、ビクターエンタテインメントの平島康治氏とジャーナリストJay Kogami氏が共同でプレゼンテーションを行い、台湾アーティストが日本で注目を集めるための方法論について意見交換が行われた。平島氏は、山下達郎のカバー曲の成功例を挙げ、日本の音楽市場における注目の集め方について語りました。

また、ショーケースとして「Emerge Fest 日本編」が開催され、台湾の音楽を体験した日本の業界関係者からも熱い注目を集めたと述べ、台湾の何美工作室(HOMEI LANDER STUDIOのエージェント楊芸(Yang Yun)氏は、日本での展開を今後さらに拡大する予定だと説明しました。

 2024年、TAICCAは台湾の音楽を国際市場に向けて発信する取り組みを進め、海外フェスティバルとの連携を強化するなど、台湾音楽の国際的なプレゼンスを高めることに成功しています。

【TAICCA公式サイト】
https://en.taicca.tw/